今日も今日とて仕事仕事。つやつやですこん○○わ。さて、家に帰ってきたことだし遅い夕飯でも取りますか・・・。
(と同時に。トントンと扉を叩く音。開く扉)
砂亜羅≫あの・・・。
(開いた扉から顔を見せたのは、制服姿の女性。高校生である。化粧などしなくとも綺麗なその肌がそれを如実に語っている)
・・・はい?
砂亜羅≫ここでアルバイトを募集している、という張り紙を見たのですが・・・。
は?どんな?
砂亜羅≫これですが。
(と手渡されたのは、少し破れた感じの紙。確かに『急募 アルバイト』と書かれており、住所もここになっている)
誰が?・・・っていうか破ってきたの?これ。
つや子≫私よ。
つや子さんが?
いや、俺も出したが。
・・・竜粋も?・・・書式違うんじゃないの?
竜粋≫彼女のフォーマットをそのまま使用した。
つや子≫それじゃあどっちだか分からないじゃないのよ・・・
竜粋≫ああ・・・確かに。
・・・お前、何も考えてねぇのな。
竜粋≫悪かったよ。
で、どっちで採用するんですか?というか、どっち希望?
砂亜羅≫いえ、お給料さえもらえればどちらでもいいのですが。
はぁ。
つや子≫じゃあ・・・どっちも、ってことで。
は?
竜粋≫給料2倍、とまではいかんが、多いに越したことはないだろう。
砂亜羅≫いいんですか?
竜粋≫構わん。
つや子≫別にいいわよ。仕事さえちゃんとしてくれれば。
砂亜羅≫ありがとうございます!ではさっそく!お茶を入れてきますね!
(とたとたと給湯室に向かう砂亜羅。直後すさまじい音。茶碗の割れる音と悲鳴)
砂亜羅≫きゃーっ!!
・・・どうしましたかね。
砂亜羅≫・・・つ、つやつやさん!冷蔵庫から女性が!女性が!
冷蔵庫?・・・ああ、多分・・・
テルメ≫どうかしたの?ツヤロー。
砂亜羅≫あわわわわ・・・。こ、この人が!
あ、やっぱり。特に問題はないですよ、テルメさん。っていうか冷蔵庫から出てこないでください。
テルメ≫ああ・・・驚かせてしまったようね。
砂亜羅≫な、なんなんですか!?一体。
ああ・・・考えてみると極めて異常な状況を正常と考えてしまっているんだなぁ。普通の人がいると改めて認識しちゃうよ・・・としみじみ思うのでした。
砂亜羅≫ええっと・・・しみじみしている場合なんですか?
つや子≫ま、普通ね。
竜粋≫奴の性格に比べればな。
ぐ、ぐふっ。